- 懲戒解雇されてしまった…再就職の面接ではどう伝えればいい?
- そもそも面接で懲戒解雇はバレる?
- 退職理由をごまかしたらどうなる?
この記事では、懲戒解雇からの再就職活動で最難関の面接について、実際に採用された例も交えて解説しています。
懲戒解雇からの再就職を目指す際、面接で退職理由をどう伝えればいいのかは大きな課題になりますよね。
当然、懲戒解雇と言えば心証は悪くなり、就職は非常に困難になります。
かといってウソの退職理由を伝えれば、また経歴詐称として懲戒処分される可能性も考えられます。
「懲戒解雇を正直に言うべきか、言わないでごまかすべきか」については専門家の間でも見解が分かれるところです。
弊社としては懲戒解雇は正直に打ち明けた上で再就職を目指した方がいいという立場に立ってアドバイスしています。理由は懲戒解雇されたからと言って、次の就職が不可能になるわけではないからです。
この記事では、実際に懲戒解雇からでも採用された例を交え、面接のコツについて詳しく解説しています。
懲戒解雇からの再就職を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
そもそも懲戒解雇は面接で正直に言うべき?
冒頭でもお伝えしたとおり、懲戒解雇は面接で正直に打ち明けた方がいいです。
そもそも隠そうとしても懲戒解雇はバレることが多い上、仮にごまかして入社したとしても、大きなリスクを背負うことになります。
懲戒解雇は隠さない方がいい理由
もちろん懲戒解雇されていると、就職活動はかなり困難になります。
どれだけ面接官の評価が高くても、懲戒解雇をされた経歴があるというだけで不採用が決まってしまう会社も少なくありません。
懲戒解雇された人間の末路にもあるとおり、就活中に冷たい言葉を投げかけられたという方もいます。
参考:【体験談】懲戒解雇になりました|30歳でクビになった実話
実際に懲戒解雇からの就活を経験した身としては、どうにかごまかしててでも早く就職を決めたくなる気持ちは痛いほど理解できます。
不採用が続くと、ゴールの見えないマラソンを走っているような感覚で、日々苦しいですよね。
しかし人生はまだまだ続きます。
定年を迎えるまで、ずっと過去に蓋をしたまま生き続けるのでしょうか?
秘密を抱えたままいつバレるのかとおびえ続ける生活は、想像以上に苦しいものです。
人生の再スタートを健全な気持ちで迎えるためにも、面接ではしっかりとネガティブな情報を伝えた上で、就職することを目指してほしいです。
面接で評価が下がりにくい懲戒解雇の伝え方
懲戒解雇を面接で打ち明ける際は、伝え方が重要です。
弊社では、懲戒解雇からの面接に臨む方に対し、以下のようなポイントをお伝えしています。
- 伝えるタイミングは冒頭
- なるべく簡潔にまとめる
- 聞かれたことには真摯に答える
- 暗くなりすぎないことを意識
- 志望動機につなげる
伝えるタイミングは冒頭
懲戒解雇を面接で伝えるタイミングは、なるべく冒頭にすることが理想的です。
なぜなら面接官の視点で考えて、ネガティブな情報を知るのが後になればなるほどインパクトが大きく感じてしまうからです。
あらかじめ面接の序盤で伝えておけば、残りの時間でアピールして挽回することも可能です。
逆に伝えるのが後になればなるほど、面接官は「そういうことは先に伝えてほしい」「これまでの時間は何だったんだ」と思うものです。
挽回する時間もないまま、悪い印象で面接を終えることになってしまいます。
なるべく簡潔にまとめる
懲戒解雇の事実を伝えるときは、なるべく簡潔にまとめて話をします。
時間配分としても懲戒解雇の話ばかりになってしまうのは良くないので、概ね1~2分程度で簡潔に事実を伝えるようにしましょう。
聞かれたことには真摯に答える
冒頭で懲戒解雇の経緯を簡潔に説明すると、面接官から質問を受けることになります。
やってしまった内容などについて聞かれた場合は、隠そうとせず真摯に答えることが重要です。
嘘を言うのは良くないですが、必要以上に余計な心配を与えない配慮も時には大切になります。
暗くなりすぎないことを意識
あくまでも採用面接は自分の良さを相手にアピールする機会です。
懲戒解雇の言い訳ばかりで雰囲気が暗くならないよう意識することはとても重要になります。
真摯に反省している姿勢を伝えることは大事ですが、それだけでは全く評価になりません。
人柄やコミュニケーション能力のほか、限られた時間で良い空気を作れるかどうかも重要な判断材料になってきます。
志望動機につなげる
懲戒解雇になったことについて真摯に受け止めて反省し、二度と繰り返さないことを説明することは重要です。
しかしそれだけでは不十分で、失敗を踏まえて何を感じ、どう生かそうとしているのかを伝える必要があります。
懲戒解雇を面接で明かすメリットとデメリット
懲戒解雇を面接で明かすことのメリットとデメリットについて整理します。
デメリット:懲戒解雇=不採用の会社も多い
懲戒解雇になった事実を正直に明かすということは、自ら採用のハードルを上げることになります。
どれだけ面接官の評価が高くても、懲戒解雇をされた経歴があるというだけで一律不採用としている会社も少なくありません。
懲戒解雇を素直に伝えることで、ある程度再就職活動が難しくなることは覚悟しておきましょう。
メリット:誠実な印象を与えられる
懲戒解雇を面接で打ち明けることは、実はデメリットばかりではありません。
あえて自分からネガティブな情報を打ち明けることで誠実さのアピールになるというメリットもあります。
懲戒解雇から再就職できる面接のコツ
懲戒解雇からでも再就職できる面接のコツをお伝えします。
①懲戒解雇の話題ばかりにならないようにする
懲戒解雇を面接で伝えていく上で最も重要なのが、懲戒解雇の話題ばかりにならないようにすることです。
懲戒解雇をされた過去は極めて重要であるため、面接官としても当然その経緯を中心に質問することになります。
懲戒解雇はあくまで経歴の一部に過ぎません。
ネガティブなことばかりクローズアップすることがないよう気をつけ、実績や熱意をしっかりアピールしましょう。
②自分に自信を持つ
面接に臨む以前の話になりますが、自分自身に自信を持つことはとても重要です。
しかし現実問題として、面接でどれほど反省した姿勢を見せたところで、面接官には響きません。
慈善活動ではないため、多少同情するところがあっても、それで採用しようとはならないでしょう。
面接ではやはり自分の強みや熱意をアピールし、企業のとって自分を採用するメリットがあることを強調することが重要です。
懲戒解雇の過去があろうがなかろうが、自分の強みを押し出せるものはどんどんアピールしてきましょう。
③回数を重ねて慣れていく
懲戒解雇などの自分のネガティブな情報を他人に伝えることは、誰しも大きなストレスになります。
- 面接官にひどい反応をされたらどうしよう
- 白い目で見られたらどうしよう
- もしも罵倒されたら…
こんな風に不安を抱えているかもしれません。
ただ、それも最初のうちだけで、面接の回数を重ねていくうちに段々と慣れてきます。
懲戒解雇からの面接でよくある質問
懲戒解雇からの再就職活動で面接についてよくある質問をまとめてみました。
退職理由を聞かれなかったらバレない?
懲戒解雇はバレるでもある通り、懲戒解雇の事実は基本的に発覚すると考えておいた方がいいです。
実際、面接の場で退職理由を聞かれなかった場合は、こちらから明かす必要はありません。
「嘘をつく」のと「自己開示しない」のとでは意味が異なるからです。
退職理由をごまかしたらどうなる?
面接で退職理由を聞かれたのにウソをついた場合は、後から発覚した際に再び懲戒解雇になる可能性があります。
少なくとも退職理由を偽るのは立派な経歴詐称に該当するため、何らかの処分は免れないでしょう。
履歴書はどうしたらいい?
懲戒解雇の履歴書の書き方にもあるとおり、履歴書には懲戒解雇と記載する義務はありません。
履歴書に懲戒解雇と記載するとほぼ確実に書類選考で落とされ、面接でアピールする機会を失います。
「懲戒解雇は履歴書に書かず面接で打ち明ける」と考えておくといいでしょう。
懲戒解雇と最初に打ち明けたら話を聞いてもらえないのでは…
面接の冒頭で懲戒解雇と打ち明けることの懸念点について質問をいただくことがあります。
しかし面接官も社を背負って表に出る立場の人間なので、応募者を無下にすることはまずないでしょう。
面接を打ち切られてしまったというケースも聞いたことはありません。
最初にネガティブな印象を与えたとしても、後から挽回することは可能です。
逆に最後に極めて重要なネガティブ要素を打ち明けるとその印象だけが残ってしまい、挽回のチャンスは生まれません。
やはり懲戒解雇を伝える際は、なるべく面接の序盤にしましょう。
面接には何分前に行けばいい?
遅刻は論外ですが、あまりに早すぎると迷惑にかかるため、予定時刻とほぼ同時くらいに行くのが良いとされています。
オンライン面接の注意点は?
オンライン面接を実施する企業も増えてきています。基本的な姿勢はオフライン面接と変わりません。
オンライン面接ならではの注意点としては、以下の点が挙げられます。
- オンラインでも身なりに気を付ける
- ネット環境が良い場所で受ける
- 周りの音声環境に配慮する
まとめ:懲戒解雇からの再就職は面接でのアピールが重要
懲戒解雇からの再就職はもちろん簡単ではありませんが、決して不可能ではありません。
大きなハンデを背負っている以上、一般的な転職以上に面接でアピールできるかどうかが重要です。
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