- 懲戒解雇された人でもハローワークで相談できる?
- 求人紹介はしてもらえるんだろうか…
懲戒解雇された人でも問題なくハローワークで相談することは可能です。求人紹介を受けることもできます。
この記事では、懲戒解雇された人がハローワークで受けられるサービスについて解説しています。
人によっては馴染みがあまりないハローワークの活用方法について理解できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
懲戒解雇でもハローワークで相談可能
懲戒解雇された人であってもハローワークで相談することは可能です。
ハローワークは全ての求職者を対象としているため、経歴や職歴は関係ありません。
ハローワークは、国(厚生労働省)が運営する職業紹介機関です。すべての都道府県にあり、その数は500カ所以上。全国どこでも利用は無料、訪問時の予約も必要ありません。国家資格などを持つ専門の職員と相談しながら、希望条件の整理や求人の検索などができます。
参考:ハローワークの相談支援
参考:懲戒解雇の体験談
求人紹介も受けられる
ハローワークでは、懲戒解雇された人であっても求人紹介を受けることができます。
筆者も当時ハローワークで就職相談を受けたのですが、その場では紹介できる求人はないという回答でした。
専用窓口はなし
ハローワークでは特に懲戒解雇などの専用の窓口は設けられていません。
一般の求職者と同様に利用します。
インターネットサービスもある
ハローワークのインターネットサービスでは、自宅のPCやタブレット、スマートフォンで全国の求人を検索することができます。
ハローワークまで行かずに応募することもできるので大変便利です。
インターネットサービスの利用にはオンラインでの求職登録が必要になります。
懲戒解雇後にハローワークで行う手続き
懲戒解雇をされた後にハローワークで行う手続きは、主に以下の2点です。
- 失業保険(基本手当)の受給手続き
- 再就職手当の受給手続き
失業保険(基本手当)の受給手続き
失業保険(基本手当)は、前の会社で雇用保険に入っていた場合に受け取れる手当です。
退職理由や年齢などによって基本手当の所定給付日数(基本手当の支給を受けることができる日数)が決まります(90日~360日の間)。
なお、懲戒解雇の場合は「自己都合退職」扱いとなるため、失業保険の支給を受けられるまでの「待機期間」が通常よりも3ヶ月長くなります。
- 通常…離職票の提出と求職の申込みを行った日(受給資格決定日)から通算して7日間
- 懲戒解雇…上記+3ヶ月間
参考:懲戒解雇の失業保険について解説!いつから、いくらもらえる?
再就職手当の受給手続き
早期(失業保険の受給期間中)に就職できた場合は、「再就職手当」を受給することもできます。
再就職手当は基本的に早期に再就職するほど金額がUPする仕組みです。
また離職前の賃金よりも低い場合は「就業促進定着手当」を受けることもできます。
ハローワークでは期待できないこと
ハローワークは誰でも利用することができますが、期待できないこともあります。
具体的には以下のとおりです。
- 大企業・高年収企業への就職
- 個別の踏み込んだキャリアカウンセリング
まずハローワークの求人紹介では、大企業や高年収企業への就職は難しいです。
ハローワークの求人は、実に96%を中小企業(299人以下)が占めています。
参照:厚生労働省
ハローワークには大企業や高年収企業からの求人自体がほぼないのが現状です。
またハローワークでは無料のキャリアコンサルティングを受けることができますが、継続した個別支援を受けることはできません。
相談員も、国家資格のキャリアコンサルタントが配置されている場合もありますが、ハローワークによっては一般職員(ほとんどが契約社員)しかいないケースもあります。
懲戒解雇のハローワーク利用に関するよくある質問
懲戒解雇された方からのハローワーク利用に関するよくある質問をまとめました。
ハローワークにはどんな求人がある?
ハローワークは96%以上が中小企業(299人以下)の求人で占めています。
職種は様々で、年間の新規求人は800万人以上と言われています。
どんな求人があるかはハローワークインターネットサービスで検索できるので、活用してみてください。
不当解雇の相談にも乗ってもらえる?
ハローワークでは不当解雇に関する相談は受け付けていません。
専門の弁護士や労働相談などへの相談をご検討ください。
懲戒解雇されたらハローワークを有効活用しよう!
懲戒解雇からの再就職活動では、ハローワークを活用するのも一つです。
大企業や高年収企業への就職は難しいですが、年間800万人以上の新規求人が集まります。
懲戒解雇で失業すると失業保険や再就職手当の申請でハローワークを訪れる機会は多いので、ぜひ有効活用してみましょう。
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