懲戒解雇になっても再就職できた!転職成功する人の7つの共通点

懲戒解雇から再就職できた人の共通点

この記事では、懲戒解雇から再就職を目指す上で大切なポイントについて、成功体験を元に具体的に紹介しています。

また実際に懲戒解雇から転職成功できた人の共通点と、逆に再就職がうまくいかない人の傾向についても解説しています。

懲戒解雇からの再就職を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

懲戒解雇からの再就職準備チェックリスト

当サイトを運営している株式会社Everalでは、懲戒解雇など経歴に不安がある人向けの再就職支援を行っています。当記事では、弊社が2023年10月~2024年5月に支援させていただき実際に再就職できた方の中からいくつかをピックアップし、実例として取り上げています。

この記事を書いた人
 
キリオ (中村元)
キリオ
一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました
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懲戒解雇からでも再就職できる!

懲戒解雇からでも再就職できる

懲戒解雇からの再就職は難しいと言われますが、決して不可能ではありません

キリオ
筆者自身がかつて10年務めた会社を懲戒解雇になり、そこからホワイトベンチャーに正社員として再就職できた経験があります。もちろん簡単ではありませんでしたが、自分なりに試行錯誤を繰り返して工夫した結果、予想以上の好待遇でホワイトベンチャーに再就職することができました。

参考:懲戒解雇された筆者の体験談

 

また弊社では、懲戒解雇というどん底から這い上がり、再就職に成功する方を何人も支援してきました。警察に逮捕されてニュースになったり、実名報道されてしまったりしている方でも、諦めずに再就職までたどり着いています。

 

「労働者の死刑宣告」と言われるほど重い懲戒解雇からの再就職は、確かに簡単ではありません。

中には何十社、何百社受けても不採用という方からの相談もあります。

 

しかし、実力や人柄、熱意を評価してくれる会社も間違いなくあります。諦めなければ誰にでもチャンスはあるんです。

懲戒解雇からの再就職を目指すのであれば、まずは再就職の可能性は十分にあることを知った上で、強い気持ちを持って就職活動に臨んでください。

懲戒解雇からの再就職で大切なこと

懲戒解雇からの再就職のポイント

懲戒解雇からの再就職を目指す上で大切なポイントをまとめました。

キリオ
実際に懲戒解雇からホワイトベンチャーに再就職できた筆者が、当時の就職活動でやったことをベースに整理しています。

具体的には以下のとおりです。

  1. 気持ちを安定させる
  2. 情報収集をする
  3. 目標を決める
  4. 自分の強みを整理する
  5. 積極的に応募する
  6. 懲戒解雇は隠さない
  7. 不採用でも落ち込まない

    ①気持ちを安定させる

    懲戒解雇されたらすぐに就職活動…ではなく、まずは混乱した気持ちを落ち着かせることが大切です。

    筆者の場合は逮捕されたことが懲戒解雇の原因だったので、刑事事件の処分が出るまでは何もしませんでした。

    家族も気を遣ってか、焦らせるようなことは一切なかったです。

    キリオ
    懲戒解雇された直後は気が動転していて冷静な判断ができないので、自然とやる気が出るまで待つ時間はとても重要になります。

    ②情報収集する

    本格的に再就職活動をスタートさせることになったら、いきなり応募するのではなく、まずは情報収集から始めます。

    筆者の場合は刑事事件の処分が決まり(在宅起訴)、自分の中で気持ちを切り替えることができたタイミングで、いよいよ就職活動を始めることにしました。

    情報収集の手段は色々ありますが、一番手軽なのは転職サイトに登録をすること。

    キリオ
    そもそも懲戒解雇の経歴を背負った状態で、自分にどれほどの市場価値があるのかを把握する必要があります。転職サイトでどんな求人があるのかを調べながら、興味を持てそうな求人を見つけてくことも大切です。

    転職サイトに登録をしておくと、プロフィールに興味を持ってくれた企業から「スカウト」が届きます。これも自分の経歴にどんな会社が興味を持ってくれるのかの判断材料になるのですごく役立ちました。

    ③目標を決める

    転職サイトでどんな求人がありそうかザックリと情報収集できたら、次のステップとしては大きな目標を決めること

    この目標を決めるというステップが、懲戒解雇からの再就職で最重要と言えます。

    懲戒解雇による退職の場合、不本意な形で突然仕事を奪われている状態がほとんどかと思います。そうなると新たにやりたい仕事や就きたい職業を決めるのは簡単ではありません。

    目標もないまま就職活動をスタートさせると、どこか自分の気持ちにウソをついた状態で面接に臨むことになり、前向きな就職活動ができなくなってしまいます。

    本当に入りたいという気持ちがない状態で面接を受けても、面接官には熱意の低さを見抜かれてしまい、なかなか採用には至りません。

    志望業界や業種だけではなく、その先の人生で何を達成したいのか、どんなキャリアを歩みたいのか、「中長期的な視野」で目標を考えていくと整理しやすいです。

    ④自分の強みを整理する

    目指していく方向性が定まったら、次は「自分の強み」を整理していきます。

    いわゆる「自己分析」の作業を行い、自分にはどんなアピールポイントがあるのかを確認します。

    この「強みの整理」という作業は、一見簡単に思えますが一筋縄ではいきません。「資格」や「スキル」など表面的なものだけではなく、「リーダーシップ」や「積極性」などこれまでの仕事の中で発揮してきた内面的な部分にも目を向けていく必要があります。

    キリオ
    中途採用においては、具体的な強みをアピールすることが重要です。一方で懲戒解雇された経験があると、どうしても自分のことを責め、卑下してしまいがち。自信を失ってしまっている状態になりやすく、それがうまくいかない原因になることも多いです。

    自信を取り戻すためにも、胸を張ってアピールできるポイントを整理することは欠かせません。

    ⑤積極的に応募する

    目標を決め、自分の強みを言語化できるようになったら、いよいよ応募していきます。

    応募の経路はどれでも構いません。求人サイト、ハローワーク、転職エージェント、企業の採用ページから直接応募…一つに絞る必要はないので、可能性がありそうなものを積極的に活用していきます。

    懲戒解雇からの再就職は、簡単には決まりません。

    複数落ちることを前提に、気になる求人があれば積極的に応募していきましょう。

    中途採用の場合、募集枠は非常に少なく、枠が一つしかないことも多いです。その場合先に誰かの内定が決まってしまっては、募集自体が締め切られてしまいます。

    キリオ
    募集締め切りになっては元も子もないので、気になる求人があったら迷わず応募していくスタンスの方が良いでしょう。

    ⑥懲戒解雇は隠さない

    懲戒解雇はバレるでもあるとおり、基本的に懲戒解雇を隠すことはおすすめしません。

    発覚するリスクが大きいことはもちろん、本当に心を入れ替えて次のキャリアを歩むのであれば、きちんと開示した上で認めてくれる会社を目指すことが重要だと考えるからです。

    目の前の内定がゴールではありません。

    懲戒解雇を隠すかどうか迷われている方は、懲戒解雇を隠すことがこの先の人生を充実させるためになるのかどうかという基準で検討してみてください。

    ⑦不採用でも落ち込まない

    実際に面接を重ねていっても、なかなか採用が決まらないことはよくあります。

    むしろ懲戒解雇という重い十字架を背負っている以上、次の就職で苦労するのは当然のこと。そこで一喜一憂していても仕方ありません。

    実際に就職活動を経験してみて感じましたが、「面接官の評価は高いけれど、会社として懲戒解雇歴がある人は受け入れられない」「現場としては採用したいが、上層部や株主の理解が得られない」といったケースは非常に多くありました。

    こうした場合はそもそもチャンスがないわけですから、不採用でも仕方がないと割り切った方がいいでしょう。

    落ち込むよりも、面接官から評価してもらえたことを自信にしていくことの方が大切です。

    懲戒解雇から再就職できた人たちの実例

    懲戒解雇から再就職できた実例

    株式会社Everalが運営する“ワケアリ転職“専門のキャリア相談YOTSUBAで支援してきた方のうち、実際に懲戒解雇から再就職できた方たちのケースをご紹介します。

    ①20代男性(公務員)200社不採用から未経験でWEB業界に転職

    プロフィール 20代男性(公務員)
    状況 懲戒免職で200社以上不採用
    結果項目 未経験でWeb業界に再就職

    一人目は、勤務先でトラブルを起こして懲戒免職となった公務員の方のケースです。

    この方は転職エージェントを使って再就職を目指しましたが、200社以上不採用。「転職エージェントからも相手にされなくなってしまった」としてYOTSUBAの相談にお越しいただきました。

    ヒヤリングをしていく中で、この方は目標設定をせず闇雲に受け続けている状況が見受けられました。

    「どこかに引っかかればいい」というスタンスだったため、熱意が全く伝わってこないのです。

    就職活動の進め方事態に問題があると考え、最初の目標設定から支援させていただきました。結果としては、約1か月後にはあっさりと未経験のWeb業界で正社員就職することができました。

    元々実力のある方ですから、熱意をしっかりアピールできればいつか突破口が開けます。

    懲戒免職が不採用の理由ではなかったという好例だと思います。

    ②50代男性(公務員)逮捕・実名報道から未経験で営業職に転職

    プロフィール 50代男性(公務員)
    状況 刑事事件で逮捕・実名報道
    結果項目 未経験で営業職の正社員採用

    二人目は、50代で刑事事件を起こして逮捕・懲戒免職されたケースです。

    この方は公務員ということもあり、逮捕の様子が顔つきで全国ニュースになってしまいました。50代という年齢に加え、逮捕歴の実名報道とかなり大きなハンデがあり、一時期は人生を諦めることも覚悟したそうです。

    参考:懲戒免職になった公務員のその後

    初回相談時には、大粒の涙を流していたことが印象的でした。

    とにかく生きることへの希望を見失っている状況と言って過言ではなかったと思います。

    自信喪失から立ち直ることを中心にカウンセリングを重ねていきました。根はとても真面目な方なので、プライドを捨てて貪欲に就職活動に臨まれていました。その結果、未経験での営業職に正社員就職することができました。

    キリオ
    状況的にかなり厳しい状況で、正直、最初は私も正社員での再就職は難しいと感じていました。しかし本当にご本人の努力と誠意、お人柄、熱意が企業に認められた好例です。私自身も大変勇気付けられたケースでした。

    ③40代男性(会社員)スキルを生かして上場企業に転職

    プロフィール 40代男性(会社員)
    状況 刑事事件で服役した経験あり
    結果項目 複数社の転職を経て上場企業に転職

    この方はかつて刑事事件を起こして服役した経験があり、2社ほど小さな会社で働いていました。

    元々は高学歴で語学力もある「ハイスペック人材」だったため、いつか大企業への転職を実現させたいと考えていたそうです。

    その後も資格を取得するなど努力を重ねていました。そして出所から10年以上が経過した後、得意の語学力を生かして見事に上場企業へ転職することができました。

    懲戒解雇の経歴があると、大企業や上場企業などコンプライアンスが厳しい会社に入社するのはかなり困難です。

    それでも、時間の経過ととともに実力を身に着ければ、決して不可能ではないことが証明されました。

    ④30代男性(会社員)転職エージェントを駆使して複数社から内定

    プロフィール 30代男性(会社員)
    状況 刑事事件で逮捕・国家資格あり
    結果項目 転職エージェントを駆使して複数社から内定

    4人目は、刑事事件を起こして逮捕、実名報道もされ、国家資格もはく奪されてしまった方のケースです。

    これまで国家資格を活かした仕事をしていただけに、未経験での転職をするのか、それとも専門知識を活かした同業での転職を目指すのかで悩まれていました。

    結果的には複数の転職エージェントを上手に駆使して、大企業・中小企業どちらからも正社員での内定をもらっていました。「前科の事実を誠実に打ち明けることが評価につながった」「面接では暗くならないことを意識した」と分析されています。

    もちろんこの方の実力、人柄、熱意が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、やはり資格は強いという印象を受けました。

    キリオ
    特に未経験転職を目指す方は、関連する資格を取得することをおすすめします。資格の取得は実力の証明であることはもちろん、何よりも熱意の証明になるためです。未経験でも本気で目指す姿勢が伝われば、十分アピールになります。

    ⑤20代男性(公務員)2年以上の離職期間を乗り越えて人材業界へ未経験転職

    プロフィール 20代男性(公務員)
    状況 刑事事件で逮捕・2年以上も就職できず
    結果項目 人材業界へ未経験転職に成功

    5人目は、刑事事件を起こして逮捕・実名報道され、2年以上も仕事から離れていた方のケースです。

    転職エージェントを利用したりハローワークを活用したりしながら再就職を目指していたものの、転職エージェントからもまともに相手をしてもらえず。むしろ冷たい態度を取られてしまい、徐々に面接に臨むこと自体が嫌になって途方に暮れていたそうです。

    この方はとても真面目であるがゆえに、自信を失っていたことに加え、目標も見出せずにいたところからのスタートでした。

    まずは前向きになる声掛けを中心にカウンセリングを行い、自己分析ツールも用いて新しい目標、適職診断に時間を割きました。

    新たな目標が見つかると徐々に表情に笑顔も出てくるようになり、前向きな発言も多くなりました。

    面接でも改善点が多く、模擬面接を繰り返しながら細かなアドバイスもさせていただきました。その結果、「自分と同じように就職に苦労した方の支援がしたい」と自ら意思決定した人材業界への未経験転職に成功しました。

    懲戒解雇から転職に成功した人の共通点

    懲戒解雇から転職成功する人の共通点

    懲戒解雇を乗り越えて転職に成功している方には、以下のような共通点があります。

    1. 明確な目標を持っている
    2. 自己分析を綿密に行う
    3. 不採用でも諦めない
    4. 積極的に情報収集する
    5. 懲戒解雇の言い訳をしない
    6. 自分の強みを言語化できる
    7. 一人で悩みを抱えない

      ①明確な目標を持っている

      懲戒解雇からの再就職で最も苦労する点は、次なる目標を見出すことです。

      これまで順調にキャリアを築いてきた人ほど、懲戒解雇の事態を受け止めきれず、前向きな気持ちで就職活動に臨むことが難しくなります。

      再就職に成功している方は、失ったものを引きずらず上手に気持ちを切り替えている印象です。「こんな仕事なら就けるのではないか」という後ろ向きな理由ではなく「こういう仕事に就きたい」という明確な意思を持って面接に臨まれています。

      ②自己分析を綿密に行う

      懲戒解雇からの再就職を目指す上で自己分析は欠かせません。

      自己分析が曖昧なままだと目標設定がしづらく、自分の強みを言語化するのも難しくなってしまいます。

      自己分析の基本的な手法は「過去の棚卸し」をしていくこと。「なぜその仕事を選んできたのか」「仕事の中で何を大切にしてきたのか」といったことを細かく洗い出していきます。

      転職に成功されている方は自己分析を丁寧に行うことで、明確な志望動機や面接官に刺さる自己PRが話せるようになっています。

      ③不採用でも諦めない

      懲戒解雇からの再就職に成功した方でも、1社や2社で決まることはほとんどありません。

      ある程度不採用が続くことは覚悟する必要があります。

      転職に成功している方は、不採用になった後の気持ちの切り替えも非常に上手です。

      不採用の結果を聞くのは非常に残念ですが、一喜一憂せず、次の応募に気持ちを切り替えていきましょう。

      ④積極的に情報収集する

      懲戒解雇からの再就職にうまくいっている方は、自分自身で積極的に情報収集をしていく姿勢が見られます。

      転職サイトを常にチェックし、新しい転職エージェントとも頻繁に面談を組んで最新の情報を仕入れています。

      情報収集の手段としては、ネットだけに頼らず転職エージェントも活用するのがおすすめです。業界に精通している転職エージェントとつながることができれば、有益なアドバイスを受けることができます。

      ⑤懲戒解雇の言い訳をしない

      不採用が続くとどうしても焦りが生まれ、「懲戒解雇さえなければ」という気持ちになってしまいます。

      これは自然なことなのですが、実際不採用になるのは懲戒解雇だけが理由ではありません

      そもそもの志望動機は明確なのか?強みはアピールできているのか?熱意は伝わったか?といったことまで振り返る必要があります。

      再就職に成功している方は、不採用になっても懲戒解雇を言い訳にせず、志望動機や企業研究、自己PRなどに甘い点がなかったかときちんと考えて分析し、改善を重ねています。

      ⑥自分の強みを言語化できる

      懲戒解雇からの面接では、心を入れ替えたことばかりアピールしても仕方ありません。

      自分の強みを明確に伝えることが大切になります。

      しかし懲戒解雇をされた方の場合、過去を悔いて自分に自信が持てず、強みをアピールできないまま終わってしまう方が非常に多いです。

      逆に再就職に成功している方は、しっかりと自己分析を行った上で、自分にしかない強みをきちんと言語化することができます。

      経歴に傷があるとしても、採用するメリットや採用したくなる理由を伝えられるかどうかがポイントです。

      ⑦一人で悩みを抱えない

      就職活動は基本的に誰も助けてくれず、自力で突破するしかありません。

      不採用が続くとどうしても落ち込んでしまい、終わりの見えない戦いに焦りがどんどん募ってきてしまいます。

      そんなときに相談できる頼れる存在が身近にいると、心を取り乱さずに継続することができます。相手は家族でも友人でも転職エージェントでもキャリア相談でもハローワークでもどこでもいいです。とにかく悩んだら一人で抱えず、誰かに相談するようにしましょう。

      懲戒解雇からの再就職がうまくいかない人の共通点

      懲戒解雇からの再就職に失敗する人の共通点

      懲戒解雇からの再就職がうまくいかない人についても、似たような傾向があります。

      1. 闇雲に応募している
      2. 企業研究をしていない
      3. 目標を決めていない
      4. 自分に自信がない
      5. 一喜一憂してしまう
      6. 失敗する原因分析ができていない

        ①闇雲に応募している

        懲戒解雇からの再就職にうまくいかない人の典型的な例が、闇雲に数を受けてしまうケースです。

        焦る気持ちはわかりますが、「とにかくどこでもいいから引っかかればいい」という考えではダメ。

        企業側にも志望度の低さが伝わってしまいます。

        何社受けても受からず、焦り、また数を応募する…という悪循環にはまらないように気を付けましょう。

        ②企業研究をしていない

        ①にも関連しますが、志望度が低い企業だと企業研究がおろそかになりがちです。

        履歴書・職務経歴書を使いまわしたり、ろくに企業HPすら見ずに面接に臨んだりすると、志望度の低さを見抜かれてしまいます。

        「企業研究は何をすればいいの?」という質問をよく受けます。企業HPや募集要項をよく見て、どんなことをしているのか、主力商品(サービス)は何なのか、募集しているポジションでは何を求めているのかなどを考えておけばOKです。

        ③目標を決めていない

        不採用が続いている方に多い特徴として、目標設定をせずに受けてしまうことも挙げられます。

        次なる目標を見出せずにいると、面接で熱意の低さが伝わってしまうため、いい評価は得られません。

        不採用が続くと、いずれ就職活動に対するモチベーションも下がってしまいます。

        「その会社でどんなことをしたいのか」「将来何を実現したいのか」「どんな人生にしたいのか」といったことをあらかじめ考えておくようにしましょう。

        ④自分に自信がない

        自分に自信を持てないまま就職活動に臨んでいる方も大変苦労しています。

        懲戒解雇された経験があると、どうしても自分を責め、自信が持てなくなってしまいますよね。

        「自分なんか雇ってくれる会社があるのだろうか」という心理が働くため、面接でも暗い雰囲気になりがちです。

        やってしまったことを反省し、二度と繰り返さないことを伝えることはもちろん重要です。でもそれだけでは不十分。企業は慈善活動で採用をしているわけではありません。採用するメリットが伝わるよう、しっかりと自分の強みをアピールするようにしましょう。

        ⑤一喜一憂してしまう

        結果に一喜一憂しすぎてしまうのも就職活動が長期化する原因の一つです。

        志望度の高い企業に落ちたり、手ごたえのあった面接でも不採用だったりすると、人間誰しも落ち込みます。

        それは当然なのですが、懲戒解雇からの再就職では苦労するのが当たり前です。不採用の結果を見るたびに心が揺れているようでは、いずれ疲れてしまいます。

        転職に成功している方は、そもそも落ちることを前提に、常に前を向いて受けている印象です。

        ⑥失敗する原因分析ができていない

        懲戒解雇のハンデを背負っているとはいえ、採用してもらえないのには理由があります。

        不採用になっても懲戒解雇の経歴のせいにして、反省や工夫をしないのはやはりいいことではありません。

        もちろんどれだけ書類・面接で高評価を得ても、懲戒解雇の経歴によって採用してもらえないケースはあります。しかし実際に相談を受けていると、そもそもの就職活動の姿勢自体に問題がある場合も多いです。

        面接での態度がよくなかったり、自己分析や企業研究が甘かったり、熱意が伝えきれていなかったり…

        それではたとえ懲戒解雇の経歴がなかったとしても、いい評価は得られません。

        面接が終わったら、常に100点満点に近いパフォーマンスはできたかどうかを確認するようにしましょう。

        懲戒解雇からの再就職を目指すのに役立つサービス

        懲戒解雇からの再就職で役立つサービス

        懲戒解雇からの再就職に役立つ便利なサービスを紹介します。

        ①転職エージェント

        求人を無料で紹介してくれる転職エージェントは利用必須です。

        基本的には懲戒解雇の経歴があっても丁寧に対応し、適切なサポートをしてくれます。

        「どの転職エージェントを使えばいいの?」とよく質問を受けますが、これは人によって違います。またどのサービスを使うかではなく、どの担当者に当たるかによっての「相性」の影響が極めて大きいです。

        実際に相談者の方の話を聞いていても、A社について一人は絶賛していたけど別の方は不満を口にしていた、といったケースはとてもよくあります。

        いくつか登録してみて、自分と相性のいいエージェントを見つけていくことが大切です。

        懲戒解雇でもおすすめの転職エージェントは別の記事でまとめて公開予定です。

        ②転職サイト

        一般的な転職サイトへの登録も欠かせません。

        サイト自体は使いやすいものであればどこでも良く、できれば求人数が多いものを選ぶといいです。

        転職サイトで求人を探し、自分で応募するという流れがメインになるかと思うので、早めに登録しておきましょう。

        ③キャリア相談

        プロのキャリアアドバイザーが個別に寄り添ってくれるキャリア相談サービスを利用する人も増えています。

        転職エージェントとは違い、求人紹介を受けられるわけではありません。

        ただしその分、客観的に第三者目線でアドバイスをもらえるので、新しい目標設定やキャリアの棚卸し、自己分析に役立ちます。

        株式会社Everalが運営するYOTSUBAは、ワケアリ転職専門のキャリア相談サービスです。実際に逮捕歴・懲戒解雇された経歴のある代表カウンセラー(キリオ)が、内定まで寄り添い個人個人の課題に合わせたサポートを提供しています。

        ④ハローワーク

        懲戒解雇でもハローワークで相談できるでもあるとおり、ハローワークも使い方次第では十分に利用できます。

        キリオ
        実際、相談者の方からはハローワーク経由で内定をもらったり、いい求人を紹介してもらったという報告もいただきました。

        一般の転職サイトと比べると求人の「質」自体は低いと言われますが、比較的採用に近い求人が揃っているというメリットもあります。

        懲戒解雇からの再就職でよくある質問

        懲戒解雇からの再就職に関するよくある質問をまとめました。

        懲戒解雇は再就職先にバレる?

        懲戒解雇の事実が再就職先にバレるかどうかはケースバイケースです。

        ただ懲戒解雇はバレるの記事でもあるとおり、発覚した後のリスクが大きいので隠すことはおすすめしません。

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        懲戒解雇は履歴書に書くべき?

        懲戒解雇の履歴書の書き方にもあるとおり、履歴書に懲戒解雇と書く必要はありません。

        むしろ履歴書に書くとほぼ確実に書類審査で落ちてしまいます。面接でアピールする機会すら失ってしまうので、履歴書には「退職」の二文字だけを書くようにしましょう。

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        懲戒解雇は面接で言うべき?

        懲戒解雇の事実を打ち明けるのであれば、面接で直接伝えることを推奨しています。

        伝え方次第では「自分から弱みを打ち明けられる誠実な人」という印象になり、大きなマイナスにはなりません。

        詳しくは懲戒解雇の面接でまとめているので、参考にしてみてください。

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        懲戒解雇を隠すとどうなる?

        懲戒解雇を隠したまま入社した場合、再び懲戒処分の対象になる可能性はあります。

        会社によって判断が分かれるところにはなりますが、採用選考の段階で虚偽を述べているのであれば、経歴詐称として懲戒解雇される可能性も高いです。

        一方で会社側からは特に退職理由等を聞かれず、あっさりと入社できてしまうケースもあります。

        その場合は後から発覚しても懲戒処分の対象にはなりません。ただし、自主退職を勧められて結果的に退職に追い込まれてしまったという相談はいくつか受けたことがあります。

        仮に発覚しなかったとしても、いつかバレたらどうしようと怯えながら過ごすことになる点も留意しておきましょう。

        年収はどれくらい下がる?

        結論から言うと、懲戒解雇と年収には因果関係はありません。年収を下げれば採用されるかと言ったらそうではないからです。

        たとえ年収1,000万円だった方が300万円で応募したとしても、採用する価値を認めてもらえなければ採用には至りません。

        逆に企業から必要だと認めてもらうことができれば、年収を下げずに転職することも可能です。

        もちろんある程度の年収減は避けられないと考えた方が現実的ではあります。年収にこだわりがあるのであれば、次の就職では年収が下がったとしても、将来数年後にキャリアアップして年収増を目指すプランまで考えて進路選択するといいでしょう。

        再就職までどれくらいかかる?

        新しい仕事に就けるまでの期間は人それぞれです。

        1、2社の面接だけで受かる方もいれば、200社受けても受からない、2年間経っても職に就けないといった相談を受けたこともあります。

        状況によって違いますし、求人との巡りあわせの影響もあります。周りと比較せず、自分のペースで就職活動を進めていくことをお勧めします。

        まとめ:懲戒解雇からでも再就職を目指そう!

        懲戒解雇からの再就職活動は簡単にはいきませんが、決して不可能ではありません。

        この記事でお伝えしたポイントも踏まえ、どうか諦めずに明るいキャリアを目指してください。

        弊社が運営している“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービスYOTSUBAでは、懲戒解雇を乗り越えて社会復帰を目指す方を応援しています。懲戒解雇からの再就職にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

        \“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービス/
        ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

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        株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」

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