前科者が多い職業を具体的に紹介!ホワイトカラーは無理?

前科者が多い職業

この記事では、前科者が多い職業について解説しています。

当サイトを運営している株式会社Everalでは、前科や逮捕歴など経歴に不安がある人向けのキャリア支援サービスYOTSUBAを展開しています。2023年秋のリリース以降、のべ100人以上の方の再就職を支援し、実際に内定まで導いています。

前科者が社会復帰をするにあたり、就職できるかどうかは大きな問題になります。

一般的に刑務所の出所者は現場仕事などの体を使った「ブルーカラー」の仕事が多いと言われますが、それはあくまでイメージであって、必ずしも実態を反映させているわけではありません。

キリオ
弊社では、逮捕歴のある方や前科がついてしまった方の再就職を支援していますが、いわゆる「ホワイトカラー」の仕事に就いた方もたくさんいらっしゃいます。実際、筆者も前科がありますが、再就職先はWebマーケティングのベンチャー企業でした。

そこでこの記事では、前科者の再就職事情に詳しい専門家の分析も交えながら、前科者が多い職業について、ブルーカラーとホワイトカラーの両面で掘り下げていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
 
キリオ (中村元)
キリオ
一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました
タップできる目次

前科者が多い職業

ブルーカラーの仕事には前科者が多いのか

一般的に前科者が多いとされている職業は、以下のとおりです。

  • 現場作業員(建設、建築)
  • 清掃業
  • 運送業・ドライバー
  • 接客業(飲食店員など)
  • 工場作業員

    ※あくまで一般的なイメージであり、実際に上記の職場に前科者が多いというわけではありません。

    上記のようないわゆる「ブルーカラー」の仕事が多いとされています。

    建設業や飲食業が多い

    刑務所出所者や少年院出院者の社会復帰を支援している日本財団の「職親プロジェクト」では、出所者の受け入れを表明している企業リストを公開しています。

    2024年6月現在、全国421社のうちおよそ46%にあたる196社が「建設業」でした。

    職親プロジェクトの参加企業(業種別上位)

    • 建設業:196社
    • 飲食業:31社
    • 医療・福祉:22社
    • 製造業:14社
    • 流通業:14社

    データ引用:職親プロジェクト

    また、受刑者専門の求人誌「Chance!!」では、2024年夏号までの掲載企業137社のうち83社が建設業です。

    次いで飲食(8社)、介護(6社)、ポスティング/ドライバー(各4社)の順でした。

    やはり前科者の復職先はブルーカラーの仕事が多いというのはおおむね間違っていないことがわかります。

    ただ、ここまでのデータは基本的に刑務所・少年院の出所者が対象です。

    「前科者」は必ずしも元受刑者だけに限りません。たとえば執行猶予判決を受けた方や、罰金刑を受けた方も「前科者」になります。

    弊社では、刑務所に服役するほどではないけれど、逮捕や罰金刑などで転落してしまった方からのご相談が多いです。そうした方の場合、ホワイトカラーの職業で社会復帰するケースも決して少なくありません

    前科があってもなれるホワイトカラーの職業

    前科者でも就けるホワイトカラーの職業

    ここからは、弊社が支援した前科者の就職実績のうち、実際に採用されたホワイトカラーの職業について分析していきます。

    前科があっても就職できるの記事でもあるとおり、弊社では前科・逮捕歴を抱えながらも就職に成功した方をたくさん見てきました。

    あわせて読みたい
    経験者が語る!前科・逮捕歴の就職への影響と就職活動のポイント 前科や逮捕歴があると、次の就職はかなり難しくなります。 前科や逮捕歴に対して抵抗がある人も多く、規律や法令遵守の傾向が強まっていることもあり、社会復帰への影響...

    実際に前科者の方の就職実績のある職業をいくつかピックアップすると、以下の通りです。

    • Webマーケティング
    • 不動産営業
    • Web広告営業
    • キャリアカウンセラー
    • 美容スタッフ
    • 塾講師
    • 製薬会社リーダー候補

      まず、ホワイトカラーの職業の中ではWeb系の会社への就職が多い傾向にあります。

      筆者自身がそうでしたが、WebマーケティングやWeb広告などは比較的歴史の新しい会社が多いです。そのため柔軟な判断をされる経営者が多く、前科があってもそれだけで判断せず実力や熱意を含めて検討する会社が多いと言えます。

      また未経験でも需要の多い営業職に就く方もいます。最近は実績に応じてインセンティブ(成果報酬)が出る仕組みの会社も多く、熱意が数字に表れやすいのも前科者が活躍できる環境と言えるかもしれません。

      自身が就職に苦労した分、キャリアカウンセラーとして求職者の支えになりたいという方もいます。人気職であり個人情報を取り扱うため難易度は高いですが、未経験でもチャレンジしやすい職業です。

      他には、過去の実績やスキル、資格を生かした職に就く方が多いです。外国語国家資格はやはり大きなアピールポイントになるので、前科者の就職活動でも強みになります。

      前科者がなれない職業

      残念ながら前科がつくとなれない職業もあります。

      まず多くの国家資格では、前科がつくと欠落事由に該当し、資格を失います。

      一定期間を過ぎればまた取得することができますが、検察官警察官などは前科があると二度と就職できません。

      民間企業では、金融業警備業など規律が特に厳しい業界での就職も難しいと言われています。

      前科がつくとなれない職業の記事で詳しくまとめているので、参考にしてみてください。

      あわせて読みたい
      前科・前歴があるとなれない職業は?取れない資格も具体的に紹介 こんな疑問にお答えします。 当サイトを運営している株式会社Everalでは、前科や逮捕歴など経歴に不安がある人向けのキャリア支援サービスYOTSUBAを展開しています。202...

      前科者の就職を支援している機関

      前科者の就職を支援している機関を紹介します。

      ※詳細は前科者向けの就職支援でもまとめています。

      • コレワーク(矯正就労支援情報センター)
      • 職親プロジェクト
      • 前科者専門の求人誌『Chance』
      • ワケアリ転職専門のキャリア相談『YOTSUBA』

        コレワーク(矯正就労支援情報センター)

        コレワーク

        コレワーク(矯正就労支援情報センター)は、法務省が運営する受刑者等の雇用の総合相談窓口です。

        受刑者や少年院在院者の就職あっせんを行うほか、受刑者等の雇用を検討・希望する事業主向けの支援を行っています。

        現在全国に8か所の施設があり、誰でも無料で利用することができます。

        コレワーク北海道 〒007-0801
        北海道札幌市東区東苗穂1-2-5-5
        札幌矯正管区1階
        コレワーク東北 〒984-0825
        宮城県仙台市若林区古城3-23-1仙台矯正管区1階
        コレワーク関東 〒330-0081
        さいたま市中央区新都⼼2-1
        さいたま新都⼼合同庁舎2号館1階
        コレワーク中部 〒461-0011
        愛知県名古屋市東区白壁1-15-1
        名古屋合同庁舎3号館7階
        コレワーク近畿 〒540-0008
        大阪府大阪市中央区大手前4-1-67
        大阪合同庁舎第2号館本館4階
        コレワーク中国 〒730-0012
        広島県広島市中区上八丁堀6-30
        広島合同庁舎4号館8階
        コレワーク四国 〒760-0033
        香川県高松市丸の内1-1
        高松法務合同庁舎地下1階
        コレワーク九州 〒813-0036
        福岡県福岡市東区若宮5-3-53
        福岡矯正管区1階

        公式HP:https://www.moj.go.jp/KYOUSEI/CORRE-WORK/

        職親プロジェクト

        職親プロジェクト

        職親プロジェクトは、日本財団が運営する刑務所・少年院出所者向けの自立更生支援活動です。

        出所者を受け入れる事業所を支援しています。

        職親プロジェクトを通じて出所者の受け入れを公表している企業はこれまでに421社に上り、779人が雇用されています(2024年6月12日現在)。

        公式HP:https://shoku-shin.jp/

        出所者専門の求人誌『Chance!!』

        出所者向け求人誌Chance!!

        株式会社ヒューマン・コメディが発行している受刑者専門の求人誌「Chance!!」は、少年院や刑務所出所者を採用したい企業の求人情報が掲載されています。

        年4回発行され、全国の少年院、刑務所、拘置所などに計4,000部配布されています。

        求人情報だけでなく、芸能人の特集インタビューなど読み物としての人気も高く、代表の三宅晶子さんはたびたびメディアにも取り上げられています。

        公式HP:https://www.human-comedy.com/

        ワケアリ転職専門のキャリア相談『YOTSUBA』

        YOTSUBA

        手前みそではありますが、弊社(株式会社Everal)が2023年にリリースしたワケアリ転職専門のキャリア相談YOTSUBAもご検討ください。

        YOTSUBAでは、主に学歴・職歴など一定のステータスがありながら、たった一度の失敗で転落してしまった方を対象としています。

        キリオ
        大変お恥ずかしい話ですが、代表のキリオ自身が大手企業在籍時に逮捕・懲戒解雇された経験があります。当時のことをブログで情報発信していたところ、非常に多くの方からご相談が寄せられるようになりました。

        かつての自分と同じような境遇にある方のお役に立ちたいと考え、YOTSUBAを開設するに至りました。

        YOTSUBAでは就職支援のほか、ネットに晒されてしまった実名記事対策も請け負っています。

        実際に正社員就職に成功する方も大勢支援しています。逮捕や懲戒解雇で再就職にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

        公式HP:https://yotsuba-career.com/

        まとめ:前科があっても就職を諦めないで!

        前科者でも社会復帰は可能

        前科者でも就職して社会復帰することは可能です。

        もちろん前科者に対する社会の風当たりは冷たく、就職も苦労することになるかもしれません。

         

        それでも、諦めず前を向いていれば、必ずチャンスはあります。

        手を差し伸べてくれる人もいます。

         

        この記事があなたの社会復帰の一助になれば光栄です。

        弊社が運営している“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービスYOTSUBAでは、前科や犯罪歴を抱えながら社会復帰を目指す方を応援しています。無事に正社員になれている方も多数送り出しているので、就職に苦労している方はぜひ一度ご相談ください。

        \“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービス/
        ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

        よかったらシェアしてね!
        • URLをコピーしました!
        • URLをコピーしました!

        この記事を書いた人

        株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」

        タップできる目次