逮捕歴・懲戒解雇歴があっても使える転職エージェントは?

逮捕歴・懲戒解雇歴があっても使える転職エージェント

逮捕歴や懲戒解雇歴など就職に不利な条件を抱えていると、就職・転職エージェントの利用を断られてしまうことがあります。

しかし一方で、こうした不利な条件下でも手厚いフォローをしてくれる就職・転職エージェントサービスもあり、再就職や社会復帰につなげている方がいることも事実です。

この記事では、逮捕歴や懲戒解雇歴など経歴に不安がある人でも利用できる就職・転職エージェントについてまとめています。

記事後半では、転職エージェントを上手に活用して転職活動を有利に進める方法についても触れています。

転職エージェントを使って社会復帰を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

一般社団法人再スタート支援協会株式会社Everalでは、“ワケアリ転職“専門の就職支援サービスYOTSUBA利用者を対象に、就職・転職エージェントの利用実態アンケート調査を行いました。記事内で詳細をお伝えしています。
※アンケート調査実施日:2025年2月6日、対象者:YOTSUBA利用者377人

この記事を書いた人
 
キリオ (中村元)
キリオ
一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました
タップできる目次

逮捕歴や懲戒解雇歴があっても転職エージェントを利用できる?

逮捕歴・懲戒解雇歴があっても転職エージェントは使える

そもそも逮捕歴や懲戒解雇歴のある人は、転職エージェントサービスを利用できるのでしょうか?

約9割が転職エージェントを利用

Q:転職エージェントサービスを利用しましたか?

就職・転職エージェントを利用アンケート回答

  • はい:89.2%
  • いいえ:10.8%

    上記のとおり、約9割の方が就職・転職エージェントサービスを利用していることがわかりました。

    キリオ
    一般転職でも転職エージェントを利用する方は増えています。自分一人ではリーチできない求人情報にアクセスできたり、就活に関する個別アドバイスを受けられたりと、メリットは数えきれません。無料で利用できる上オンラインや電話で手軽に相談できるため、転職エージェントを利用して損することはないと言えるでしょう。

    1人あたり1~5社の登録が最多

    続いて、1人あたり何社のエージェントを活用しているのかについて調べました。

    Q:転職エージェントサービスを何社利用しましたか?

    就職・転職エージェントを利用アンケート回答

    • 1~5社:78.4%
    • 6~10社:10.8%
    • 利用していない:10.8%
    • 11社以上:0%

      1~5社に登録した人が約8割を占めました。

      キリオ
      利用できるエージェントの数に制限はありませんが、あまりにも多すぎると面談で手一杯になってしまいます。個人的には最初に3~4社と面談を組み、対応が良さそうなところに絞って使っていくのが良いかと思います。

      転職エージェントサービスは担当者との相性の良し悪しが大きく影響します。スケジュール管理ができる範囲で、複数社同時に登録することをおすすめします。

      逮捕歴や懲戒解雇歴を抱える人が利用している転職エージェント

      ここからは、逮捕歴や懲戒解雇歴を抱えた上での就職活動を経験した人が実際に利用している転職エージェントについて具体的に紹介していきます。

      アンケート調査の結果、利用者の多い就職・転職エージェントは以下のとおりです。

      Q:実際に登録した大手就職・転職エージェントを教えてください。

      サービス名 概要 利用率
      リクルートエージェント 業界最大手。求人数が圧倒的に多い。年齢や経歴問わず誰でも利用できる点も人気の理由。 81.1%
      doda とにかくフォローの手厚さに定評がある。後述する「利用して良かった」「おすすめしたい」エージェントの割合がナンバーワン 51.0%
      マイナビエージェント 20~30代以下の若い層に人気。業界大手で求人数も多い。 49.0%
      ビズリーチ スカウト型。登録しておくと中小の転職エージェントや企業の採用担当者から連絡が来て、直接やり取りできる。 45.9%
      ワークポート IT系に特化したエージェント。Web系職種を目指す人には好評。 27.0%
      JACリクルートメント ハイクラス向けの転職サービス。管理職や役職者など経歴・実績をベースに転職した人向け。 10.8%
      enジャパン 幅広い層が利用可能。利用者は多くないが、利用後アンケートなど満足度が総じて高い。 8.1%
      パソナキャリア 利用者数が少ない分、担当者と相性が良ければ手厚いサポートが受けられる。 5.4%

      利用実績はリクルートエージェントが断トツ

      業界最大手のリクルートエージェントは、実に8割以上の方が利用されていました。

      求人数がとにかく多く、幅広い選択肢からチャンスを見出せるのが最大の特長。「転職エージェントを使うならとりあえずリクルートエージェント」といった地位を確立しています。

      年齢や経歴を問わず誰でも利用できるため、逮捕歴や懲戒解雇歴があっても求人を紹介してもらえる点も大きいです。

      同じリクルート社が運営していた「就職Shop」というニート・フリーター向けの転職エージェントがありましたが、2024年からリクルートエージェントに一本化されました。その影響で、経歴に不安がある人でも安心してサポートを受けられるようになりました。

      マイナビ、doda、ビズリーチなど大手の利用者も多い

      リクルートエージェントに次いでdoda、マイナビエージェント、ビズリーチなど大手転職エージェントを活用される方も多かったです。

      中でも特筆すべきはdodaです。利用割合は約50%でありながら、「利用して良かった」「他の人にもおすすめしたい」というポジティブな声が最も多く集まりました。

      またビズリーチは、求人紹介もさることながら、中小エージェントや企業の採用担当者と直接つながることができるため、就職活動の幅を広げてくれるサービスとして重宝されています。

      逮捕歴や懲戒解雇歴があっても対応が良かった就職・転職エージェント2選

      ここからは、実際の利用者の感想を元に「逮捕歴や懲戒解雇歴があっても対応が良かった就職・転職エージェント」を整理していきます。

      キリオ
      皆さんから寄せられた感想を総括すると、業界最大手のリクルートエージェントと手厚いフォローで評判のdodaの2社はどんな人でも登録しておて損はないかな、という印象です。

      リクルートエージェント

      転職エージェント利用者のうち80%以上が活用していた業界最大手のリクルートエージェントは、利用者満足度の観点でも最も点数が高かったです。

      リクルートエージェント利用者の感想

      20代男性
      事実を打ち明けたにもかかわらず求人紹介や面接対策、キャリアプランなど親身に寄り添ってくださった
      30代男性
      前科があったといえども、ものすごく熱心に求人のサポートをしていただきました。感謝しかありません。(※旧就職Shop時代に利用)
      50代女性
      対応の親身さとスピード、気遣いがありました。不安に思ってるところを解決する為に何度もお話をし、一緒に解決してくれました。
      20代男性
      担当者の対応が真摯で励ましてくれた。ありがたいと思った。一定以上の規模のちゃんとした会社の求人が多くあり、最初からこうした会社で勤めていればトラブルにならなかったのにと思った。
      30代男性
      結果的には書類選考が通らなかったが、担当者以外に企業担当エージェントからも求人紹介があり、情報収集として活用できた。ただし、リクルートエージェントの場合は履歴書に懲戒解雇の事実が記載されるので書類選考は通らないものとして捉えたほうが良い。

      その他「求人数が多かった」「内定がもらえた」といった回答も複数寄せられました。

      キリオ
      求人の数が多いということは、その分再就職へのチャンスが広がるということ。業界最大手だけあって、“ワケアリ“への対応もしっかりとしているため安心して利用できます。

      ⇒リクルートエージェントの公式サイトへ

      https://www.r-agent.com/

      doda

      全体の利用者数と比較して、最もポジティブな感想が多かったのがdodaでした。一般転職エージェントの中でも特に手厚いフォローで知られるdodaは、経歴に不安がある人でも丁寧な対応をしてくれる傾向にあるようです。

      doda利用者の感想

      30代男性
      キャリアアドバイザーが1番親身に対応してくれた。自動返信ばかりのエージェントが多い中、dodaだけはLINEやメールだけでなく、電話で能動的なアクションをくれた。結果的にアドバイザー紹介求人での内定ではなかったが、面接対策や求人の相性がよかったと思う
      30代男性
      なぜかdodaの書類審査がよく通る。
      40代男性
      一番親身になって話を聞いてくれました。結果、再就職にはむすびつきませんでしたが、最後まで力になろうと動いてくれました。
      40代男性
      担当者との相性もあったかもしれないのですが、最初から話を真剣に聞いてくれ、相談にもしっかりと乗ってくれたためです。就職が決まった際も喜んでくれたことがなお印象が良かったです。
      20代男性
      マンツーマンで就いてくれて色々と教えてくれた。また、LINEを通して面談時間外でも対応してくれた

      上記のように、一人一人に丁寧で親切な対応をしてくれるのがdodaの特長です。

      キリオ
      どのような状況であっても親身になって向き合ってくれるので、転職エージェントに相談するのが怖いという方こそdodaを活用してみるといいかと思います。

      ⇒dodaの公式サイトへ

      https://doda.jp/

      逮捕歴や懲戒解雇歴がある人の転職エージェント活用法

      転職エージェントを上手に活用するポイント

      懲戒解雇になっても再就職できた!転職成功する人の7つの共通点にもある通り、“ワケアリ転職“において転職エージェントの活用は重要です。

      一方で、転職エージェントとの付き合い方や認識を誤ると、求人紹介はおろか利用を継続することすらも難しくなってしまいます。

      ここからは、逮捕歴や懲戒解雇歴を抱えての転職エージェントの有効活用法と注意点について解説していきます。

      転職エージェントを活用する上でのポイントは以下の4点です。

      • 転職エージェントの立場を理解する
      • あくまで補助的な意味合いで活用する
      • ウソをつかず誠実に付き合う
      • 自分に合った転職エージェントを見つける

        ①転職エージェントの立場を理解する

        転職エージェントを上手に活用するためのポイントの一つ目は、転職エージェントの立場を理解することです。

        大前提として、転職エージェントは慈善活動やボランティアではありません

        求職者を企業に紹介し、企業からの紹介料で成り立つ正真正銘のビジネスです。

        求職者の味方であることは間違いありませんが、ビジネスとして市場価値がない人に時間や労力を割くメリットはないと考えるのは自然なこと。紹介先の企業に採用されない限りは1円にもならない以上、内定まで遠そうだと思われる求職者のサポートが後手になってしまうのは当然と言えます。

        逮捕歴や懲戒解雇歴があると就職までの道のりが険しくなるため、エージェント側としてもできれば避けたい対象であることはまず理解しておきましょう。

        ②あくまで補助的な意味合いで活用する

        転職エージェントに登録すれば仕事がもらえる、と勘違いされる方も多いですが、転職エージェントはあくまで求人紹介サービスです。

        自分一人の力ではたどり着けない求人情報を見つけてくれたり、企業側との交渉を進めてくれたりする、いわば就職活動の代理人的な役割を担います。

        したがって、必ずしも求人情報を紹介してもらえるわけでも仕事の斡旋をしてもらえるわけでもありません。

        特に逮捕歴や懲戒解雇歴を抱えていると、「どこでもいいから早く就職したい」「こんな自分でも採用してくれる企業はないか」といった相談をされる方が少なくありません。こうした消極的な姿勢ではエージェントとしてもどの会社を紹介すればいいのか判断できなくなってしまいます。

        就職活動はあくまで自分自身の力で進めるもの。エージェントから仕事を紹介してもらおうという受動的な進め方ではなく、「自分はこんな仕事がしたい」「自分のこんな経験やスキルを生かしたい」というように、前向きな意思を伝えることが大切です。

        ③ウソをつかず誠実に付き合う

        転職エージェントは求職者の味方です。

        よく「転職エージェントには解雇になった事実を伝えるべきか」といった相談を受けますが、味方であるエージェントに対してウソをつくのはご法度。どんな事情を抱えていても、エージェントには誠実に打ち明けてください。

        転職エージェントは日々色んな経歴の方と接しているため、逮捕歴や懲戒解雇歴がある程度で驚かれることはありません。

        むしろ親身になって一緒になって将来のことを考えてくれる方がほとんどです。

        前向きに希望の就職活動を実現するためにも、転職エージェントとは誠実に向き合っていきましょう

        ④自分に合った転職エージェントを見つける

        「懲戒解雇歴(逮捕歴)がある人におすすめの転職エージェントはありますか」と聞かれることがよくあります。

        結論から言って、そんなサービスは存在しません

        歩んできた経歴や目指している方向性によって、最適な転職エージェントは人それぞれ異なります。

        また同じサービスであっても、担当者との相性によって評価は大きく変わります。他の人が高評価をしているサービスが自分に合うとも限らないわけです。

        リクルートエージェントやdodaは高評価が多かったですが、中にはネガティブな感想を述べる方もいました。

        つまり、自分に合った転職エージェントは自分で見つけていくしかありません。

        上述したとおり、社会復帰に成功している“ワケアリ先輩“たちは、複数の転職エージェントを上手に活用しています。スケジュール管理ができる範囲で、複数サービスを同時に登録しておくこといいでしょう。

        まとめ:逮捕歴や懲戒解雇歴があっても転職エージェントを活用しよう

        転職エージェントを使って再就職を目指そう

        逮捕歴や懲戒解雇歴を抱えながらの就活は総じて厳しい戦いとなります。

        転職エージェントを利用していると、求人情報を紹介してもらえるだけでなく、業界や業種についての情報収集や就活全般のアドバイスを受けることができます。また就活がうまくいかず落ち込んだときに励ましてくれる、かけがえのない存在です。

        キリオ
        精神的にも不安定な状態で一人で就職活動を進めていると、冷静な判断ができなくなることもよくあります。転職のプロであるエージェントも上手に活用しながら、理想の再就職を目指しましょう。

        ☑“ワケアリ先輩“が利用して評価の高い転職エージェント

         

        弊社が運営している“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービスYOTSUBAでは、懲戒免職を乗り越えて社会復帰を目指す方を応援しています。再就職にお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

        \“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービス/
        ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

         

          よかったらシェアしてね!
          • URLをコピーしました!
          • URLをコピーしました!

          この記事を書いた人

          株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」

          タップできる目次