懲戒解雇された人間の末路|社会復帰できない人の共通点とは?

懲戒解雇された人の末路

この記事では、懲戒解雇された人間の末路について、実際の経験談を元に赤裸々にお伝えします。

当サイトを運営している株式会社Everalでは、懲戒解雇など経歴に不安がある人向けのキャリア支援を行っています。懲戒解雇から無事に社会復帰し、人生の逆転に成功されている方を大勢支援してきました。

参考:“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービスYOTSUBA

不祥事を起こした会社員にとって最も重たいペナルティである懲戒解雇。

「会社員の死刑宣告」と呼ばれるほど責任は重く、再就職にも大きな影響を及ぼします。

キリオ
筆者も懲戒解雇を経験しましたが、やはり再就職にはかなり苦労しました。待遇を大幅に下げても不採用ばかりで、「二度と社会復帰できないのではないか」と精神的にも不安定になりました。

参考:【体験談】懲戒解雇になりました|30歳でクビになった実話

懲戒解雇されたからといって社会復帰ができなくなるわけではありません

実際筆者自身もそうですし、YOTSUBAの利用者で懲戒解雇を乗り越えて正社員就職を実現した方もたくさん見てきました。

とはいえ、懲戒解雇からの社会復帰がなかなか上手くいかない方が一定数いるのも事実です。そして懲戒解雇からの再就職ができない方には、いくつかの共通点があることも見えてきました。

そこでこの記事では、懲戒解雇からの再就職が上手くできない方に共通する点について解説していきます。

数十人以上の懲戒解雇経験者の体験を元にした分析なので、現在進行形で社会復帰を目指している方にはかなり役立つはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
 
キリオ (中村元)
キリオ
一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました
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懲戒解雇の影響

懲戒解雇の影響

懲戒解雇された場合、主に以下のような悪い影響を受けることになります。

  • 失業保険の受け取りまで時間がかかる
  • 再就職が難しくなる
  • 世間から厳しい目で見られる

    失業保険の受け取りまで時間がかかる

    まず懲戒解雇の場合、通常の退職とは違い「自己都合による退職」という扱いになります。

    したがって失業保険(基本手当)を受けられるようになるまで「待機期間」が必要となり、3ヶ月以上は受け取ることができません(詳細は懲戒解雇の失業保険をご参考ください)。

    この間、基本的には無収入状態となるため、生活が苦しくなることが予想されます。

    再就職が難しくなる

    懲戒解雇された経歴があると、再就職がかなり難しくなります。

    昨今はコンプライアンスへの意識が厳しい企業が多く、懲戒解雇歴があると知った時点で不採用となるケースも少なくありません。

    もちろん懲戒解雇からの再就職にもあるとおり、社会復帰は決して不可能ではありません。YOTSUBAでは実際に懲戒解雇を乗り越えて正社員として再就職されている方をたくさん支援してきています。

    とはいえ、懲戒解雇からスムーズに再就職できる人は決して多くありません。就職活動がある程度長期化することは覚悟する必要があります。

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    世間から厳しい目で見られる

    懲戒解雇された経験があると、世間から厳しい目で見られるようになることは致し方ありません。

    懲戒解雇はよほどのことがない限り下されることのない重大な処分なので、「社会人として失格」というレッテルが貼られてしまいます。

    仮に再就職がうまくいった後でも、「過去に懲戒解雇になった人間」という評価は変わらないため、必要以上に成果を出して信頼を得られるよう努力する必要があるでしょう。

    懲戒解雇された人間の末路

    懲戒解雇された人の末路

    ここからは、実際に弊社に相談があった例のうち、懲戒解雇からの社会復帰がうまくいかなかった方の末路について赤裸々にお伝えします。

    ①20代男性:転職エージェントにも相手にされず2年以上も無職…

    年代/性別 20代男性
    前職 公務員
    懲戒解雇理由 刑事事件で逮捕

    1人目は、刑事事件で逮捕されて懲戒免職となった元公務員の20代男性です。

    この方は性犯罪で逮捕された上、実名報道されたこともあって再就職にはかなり苦労されていました。

    実際、転職エージェントに相談しても相手にしてもらえず、中にはあからさまに冷たいことを言われたケースもあったようです。

    そういった経緯もあり、就職活動すること自体が怖くなり、実に2年以上も無職生活を続けていました。

    YOTSUBAを初めて利用された際は、どんな職業を目指したいのかも明確になっておらず、精神的にも不安定な状態でした。しかし目標設定から面接対策、履歴書・職務経歴書対策などで根本的な課題をクリアしていった結果、未経験での人材紹介業界への就職に成功しています。

    ②20代男性:懲戒解雇の事実が発覚して内定を取り消しに…

    年代/性別 20代男性
    前職 会社員
    懲戒解雇理由 刑事事件で逮捕

    2人目は、大手企業に勤務しながら刑事事件を起こして逮捕、懲戒解雇された方のケースです。

    この方も再就職には苦労して、結果的には退職理由をごまかし、懲戒解雇された事実を告げずに就職しました。

    どうにかやり直せる第一歩を踏み出せたと安心したのも束の間、数日後にはネット検索をきっかけに懲戒解雇された事実が発覚。人事部から呼び出しを受け、内定を取り消されてしまいました

    懲戒解雇は転職先にバレるのか?」「懲戒解雇を隠した方がいいのか」といった相談は非常に多いです。もちろん懲戒解雇の事実を明かすか明かさないかの判断は自由ですが、このように入社後に発覚して再び職を失うリスクがあること、また仮に発覚しなかったとしても、「いつかバレたらどうしよう」と怯え続けるような生活が続くことは覚えておきましょう。

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    ③30代男性:妻とは離婚、住宅ローンも残り八方塞がりに…

    年代/性別 30代男性
    前職 会社員
    懲戒解雇理由 刑事事件で逮捕

    3人目は、こちらも性犯罪による逮捕をきっかけに懲戒解雇されてしまったケースです。

    この方は職を失っただけでなく、妻とは離婚になり、さらには購入したばかりの住宅ローンものしかかるといういくつもの不幸が重なりました。

    まさにどん底の状態で、YOTSUBAでの初回面談では大粒の涙を零していたことが印象的です。

    結果的に家は売り払い、実家に戻りながら就職活動に専念し、無事に再就職することはできました。しかし失ったものの代償は大きく、精神的に不安定な状態は続いていて、本当の意味で再出発するまでには少し時間がかかりそうです。

    懲戒解雇からの再就職に失敗する人の共通点

    懲戒解雇から再就職できない人の共通点

    懲戒解雇からの再就職に失敗する人には、以下のような共通点があります。

    • 焦って闇雲に応募する
    • 方向性が定まっていない
    • 自信を無くしたまま面接を受ける
    • 自分の強みを整理できていない
    • 志望動機が明確になっていない
    • 履歴書・職務経歴書の書き方が悪い

      焦って闇雲に応募する

      懲戒解雇からの再就職に失敗する最も典型な例が、闇雲に応募を続けるパターンです。

      懲戒解雇されると「早く就職しなければ」という焦りから、可能性がありそうな企業を手あたり次第応募する方は少なくありません。

      特に家族持ちの方や貯金に余裕がない方に多く、「就職できるならどこでもいい」という考えになりがちです。

      キリオ
      筆者も当時はとにかく「どこでもいいから早く就職したい」という気持ちが強く、前職の経験が生かせそうな求人には手あたり次第応募するようにしていました。

      しかしそれでは1社ずつの「企業研究」がおろそかになり、志望度の薄さも面接官に見抜かれてしまいます

      キリオ
      筆者もとある面接官の方から「あなたの経歴や実績はよくわかりましたが、本当に弊社に入りたいという気持ちは伝わってきません」と面と向かって言われたことがあります。

      「たくさん受けているうちの1社」だと先方に見抜かれてしまっては、再就職の見込みは薄くなると言わざるを得ません。

      「早く就職したい」と焦る気持ちは理解できますが、1社ずつきちんと対策を練っていく意識も忘れないでください。

      方向性が定まっていない

      「闇雲に応募する」とも共通しますが、どんな方向性で就職活動を進めていくのかが定まっていない状態で応募しても、採用される確率は低くなります。

      業界や業種など、少なくとも就活の「軸」とする部分を持たないままだと、志望動機が曖昧になり、業界研究も進みません。

      焦る気持ちは理解できますが、いきなり応募するのではなく、まずは大まかな「目標」を設定した上で順を追ってステップを踏む必要があります。

      自信を無くしたまま面接を受ける

      懲戒解雇された経歴があると、どうしても自分を信じられなくなり、自信が持てなくなりがちです。

      過去を反省することはもちろん大切で、採用面接でも同じ過ちを繰り返さないことはきちんと伝える必要があります。

      しかし、だからと言って自分を卑下したまま面接を終えるのは得策ではありません。

      本来、採用面接は自分の強みや良いところをアピールする場です。過去の失敗を反省することとは別に、自分に対して自信を持って面接に臨む必要があります。

      自分の強みを整理できていない

      上述したとおり、採用面接では自分の強みをアピールすることが重要です。

      また未経験転職を目指す際は、過去のキャリアを棚卸しして、企業にとって魅力的に映るようなアピールポイントを掘り下げることも必要になります。

      しかし、懲戒解雇からの再就職を焦るあまり、自分の強みを整理できずにいるまま就職活動に臨んでしまう方も失敗しやすい傾向があると言えるでしょう。

      志望動機が明確になっていない

      懲戒解雇からの再就職に失敗する例としては、志望動機が不明確、または薄いことも挙げられます。

      特に焦った気持ちでたくさんの求人に応募しようとすると、1社ずつへの理解が浅くなり、志望動機もぶれてしまいがちです。

      懲戒解雇というウィークポイントを背負っている以上は、他の人と比べても目立つくらいの強い志望動機や熱意をアピールできるかが重要になります。

      履歴書・職務経歴書の書き方が悪い

      懲戒解雇された経歴はさておき、そもそもの履歴書・職務経歴書の書き方が悪くて書類選考に通らない方も散見されます。

      特に転職経験がない方や、きちんとした書類作成の経験が少ない方の場合、「我流」で作成した書類を提出することはおすすめできません。

      また企業ごとに重要視されるポイントは違うため、同じ書類を使い回すことも厳禁です。

      履歴書・職務経歴書はただ経歴を書くだけではなく、自分の強みが最大限伝わるような書き方の工夫をする必要があります。懲戒解雇の履歴書の書き方も参考にしながら、可能な限り転職エージェントなど書類作成に精通しているプロの添削を受けるようにしましょう。

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      懲戒解雇からの再就職に特化したキャリア相談サービスYOTSUBAでは、目標設定から強みの洗い出し、面接対策、履歴書・職務経歴書添削まで、“ワケアリ転職“に特化した個別支援を一貫して受けることができます。無料相談も実施しているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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      ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

      懲戒解雇から社会復帰するために必要なこと

      懲戒解雇からの社会復帰に大切なポイント

      懲戒解雇からの社会復帰を目指す上で大切なポイントは以下の通りです。

      • 二度と過ちを繰り返さない
      • 明確な目標を定める
      • 自分の強みを言語化する
      • 自分一人で就職活動しない

        二度と過ちを繰り返さない

        まず大前提として、二度と同じような過ちを繰り返してはなりません。

        直接懲戒解雇の原因となった行為はもちろん、周囲から見てネガティブに映る言動は極力避ける必要があります。

        懲戒解雇になった以上は、人間的に何かが欠如していた部分がある可能性が高いです。それを認めた上で普段の生活から改めることが、社会復帰への第一歩となります。

        明確な目標を定める

        懲戒解雇からの再就職を目指す上では、「目標設定」が最初の重要なステップとなります。

        キリオ
        特に一つの仕事に誇りを持って頑張っていた方は要注意!突然仕事を奪われる形となり、心にポッカリと穴が開いたような状態になりがちです。そうすると次にやりたい仕事がなかなか見つからず、社会復帰まで遠のく原因となりやすいと言えます。

        「社会復帰がうまくいかない例」でも挙げたとおり、目標を決めずに闇雲に応募しているだけではなかなか採用には至りません。

        好きな仕事に就けなくなってしまったことは後悔しても仕方がないので、やりがいを見出せて自分の適正に合った仕事を見つけることが大切です。

        自分の強みを言語化する

        実際に受けていく業界、業種が決まったら、自分のアピールポイントを整理します。

        これまでの経歴の中で、アピールできそうな強みはないか考えてみましょう。

        面接官が評価するポイントは、目に見える資格やスキルだけではありません。どういった思考や姿勢で仕事に臨んでいたのかが重要になるため、過去の棚卸しをしながら自分の特長を伝えやすいエピソードを掘り下げていくのがポイントです。

        自分一人で就職活動しない

        懲戒解雇からの再就職で重要なのが、一人きりで就職活動を乗り切ろうとしないことです。

        懲戒解雇からの再就職はうまくいかないことがほとんどで、何社も不採用を経験することになるかもしれません。

        そうすると誰もが精神的に不安定になりやすく、「懲戒解雇になった人間ではダメなんだ」と不採用になった原因分析を「懲戒解雇」に決めつけてしまうパターンが非常に多いです。結果として不採用が続くと焦りを生み、また自信を失う…という悪循環に陥りがちで、離職期間の長期化につながりかねません。

        したがって、就職活動ではいかに信頼できる相談相手を見つけられるかが重要になります。

        転職エージェント、ハローワークの職員、キャリアカウンセラー…どんな立場の人でもいいので、本音で相談できる相手を見つけましょう。

        YOTSUBAでは、実際に懲戒解雇からの再就職を経験したカウンセラーが、内定まで個別に寄り添ってサポートします。ネガティブ要素の伝え方などの技術的なことはもちろん、懲戒解雇経験者だからこそ「悩みを共感できる」のが最大のポイントです。お困りの方はぜひ一度無料相談にお越しください。

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        ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

        まとめ:懲戒解雇でも前向きに社会復帰を目指そう!

        懲戒解雇されても前を向こう

        懲戒解雇で人生終了と言われるとおり、懲戒解雇されると社会復帰はかなり難しくなります。

        再就職にも苦労しますし、世間的な評価も著しく落ちることになるため、信頼を取り戻すまでには一定の時間がかかることでしょう。

        しかし、懲戒解雇されたからと言って、そこで終わりではありません。懲戒解雇を乗り越えて社会復帰できた方はたくさんいます。

        キリオ
        懲戒解雇はある意味、自分の至らなかった点を改善できる良い機会だったと捉えることもできます。自分の良くなかった部分を改めることができれば、きっと今よりもっと素敵な人になれるはずです。希望は必ずあるので、どうか前を向いて頑張ってください。

        “ワケアリ転職“専門キャリア相談サービスYOTSUBAでは、懲戒解雇からの社会復帰を目指す方を応援しています。無事に正社員になれている方も多数送り出しているので、就職に苦労している方はぜひ一度ご相談ください。

        \“ワケアリ転職“専門キャリア相談サービス/
        ⇒YOTSUBA(よつば)公式サイト

         

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        株式会社Everal代表取締役|“ワケアリ転職“専門キャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー|早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇を経験|転落人生からの逆転体験を発信するブログ「ぼくだからできること。」は累計70万アクセス以上の訪問|著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」

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